マコモ田んぼの除草作業とこれからの日本

マコモ 田んぼ

無農薬の田んぼで何が一番大変かって、やはり除草作業ではないでしょうか。

除草作業がラクに済めば、きっとみんな無農薬でお米つくりたいハズ。

うちの田んぼは無農薬六年目で、なんと草がだんだん生えなくなってきました。宇気郷の宇宙人、池添友一くんも同じことを前に言ってたな。

マコモ田んぼの草。もう少し小さいうちにやっておくのがベスト。
だんだん草が生えなくなってきてたから今年は除草しなくて済むかなって思ってたら生えてきちゃったよ?んん?

まこもが大きくなってきたそばで、草たちも大きくなってきていました。

今年は除草なしでイケるかなって思っていたんですが、生えてきましたね。

稲を植えた田んぼはほとんど生えていないのですが、まこも田んぼには生えてきました。

株間が広いからアレロパシーが効かないのかな?それともそもそも真菰はアレロパシーが無い??弱い???

太陽がよく当たるせい、、、も理由の一つではありそう。

マコモ田んぼ。浮き草も多い。
まこもチャンと草たち。まだ稲の苗みたいに小さい。ここは浮き草もどんどん発生してきます。

この草たち、放っておくとマコモの成長を妨げそうなので、今のうちに手を打っておくことにしました。

太郎生の「八十六石まこものつどい」の代表の横川さんが、マコモ田んぼ専用に改造した稲の除草機を持っていて、それを借りられることになりました。

マコモ田んぼ専用除草機
ちゃんと名前入り。道具に名前を入れるのは田舎ではデフォです。鎌でもなんでも名前が入ってます。

稲用の除草機の爪を隙間なく並べただけなのですが、こいつがとてもいい仕事をしてくれました。

除草後。浮き上がった草。
除草機をかけたあとの田んぼ。すごい数の草が浮いています。。。

上の写真見えますか?一回除草機をかけたあとの様子ですが、すごいでしょ、一網打尽です。

この除草機、当たり前なんですけど、自分で走ろうとするので抑えるのが結構大変だったりします。

だんだん慣れてくると、その抵抗の加減をある強さで一定に保つと除草効果の効率が上がるのがわかってきます。

抵抗を軽くするとラクなのですが、爪が泥に入っていないので草があまり取れません。逆に重くしすぎると人間も機械も効率悪いです。

草も取れて人間にも機械にも負担が少ない一番良いポイントを探す。

農作業ってこれの繰り返しだと思っています。

無理をせずに一番効果が上がるやり方を模索して実践する。

若いうちは力でイケイケでいいと思うのですが、だんだん歳をとってくるとイケイケドンドンでやっていると一日持ちませんねw最近つくづく思います。

出来るだけラクしたい、という気持ちがあっていいと思います。

それが知恵を生み出しますね。

田舎暮らしでは「頭使う」は必須だと思います。

あと「手を動かす」ですね。

除草後、夕日が反射するマコモ田んぼ。美しい。
午後、水面に太陽が反射するマコモ田んぼ。向こうの隅に浮いた草が溜まってます。

無農薬で草が生えない田んぼがあったら、やってみたいと思う人がたくさんいると思います。

僕はその技術を確立して全国に広めるのが夢です。

無農薬・無施肥で米を作ると虫があまりつかなくなります。草が生えなくなってきます。生態系が戻ってきます。その生き物たちの活動で土壌の表面が常にトロトロになって草が芽を出せなくなります。また、透明なのですが水が茶色くなってこれも光を届かなくさせて草の活動を抑える効果があると思います。流出する水で川や海を汚染することもありません。

いい循環しか生まれません。

これが全国の田んぼで起こったとしたら、環境が変わると思います。

植林された森を戻す活動とともに、大切なことの一つだと思います。

日本が日本らしさを取り戻すときがきています。

どこかの首相も言っていましたね笑

できる人が行動していけば確実に変わりますね。

微力ながらその力になれればと思います。