田んぼに藁をかえす
にじまる農園の冬の田んぼ仕事
藁がえし。

天日干しを終えて、
脱穀を済ませて、
お米が収穫できた喜びを噛みしめて、
新米を食べてその美味しさに感動して、
そしてその藁を田んぼへかえす。
バインダーでくくられた束を一つ一つ解いて、
全ての藁に触れながら
一本一本に実りを与えてくれてありがとうと感謝を伝えながら、
今年も多くの実りを授かれるよう次の糧となるようお願いしながら還します。


命の循環。
藁を撒き終えた田んぼが黄金色に輝く。

ひと月ほど田んぼに重ねて放置させた藁にはたくさんの菌が住み着いていて、
それを返すことはその菌の循環でもあります。
ここで育てたイセヒカリは少しですがお客さんにも販売してお金にもなってくれています。
つまり
黄金とお金と菌と、三つの「きん」の循環。
自然はすべてを無償で提供してくれている。
僕たちはそれを感謝して受けとって、また感謝してかえすだけで良いのだ。
それで成り立つシンプルな真理。
世に目を向けると余剰なものが多い気がする。
余剰は無駄をうむ。
大規模なんちゃら。
効率化をうたっているけど、実は環境に負担をかけているよね。
便利なものもある。
それを享受することを悪だとは思わない。
うまく使ったら良いと思う。
だけど、余分に使うことはない。
必要な分だけ使う。
必要な分だけ作る。
まずは自分から。
一人一人が少しずつ。
みんなのちょっとが元気玉のように大きくなって
幸せな未来を作ってくれるんだ。
笑顔の循環が途絶えることがありませんように。